2013年3月23日、青空とエメラルドグリーンの海が広がる越喜来の崎浜漁港に、三陸ボランティアダイバーズの活動の進捗確認に行きました。ジャパン・プラットフォームは2012年4月1日から当団体に資金助成しています。
当団体は2011年5月から海中の瓦礫撤去、清掃の活動を開始し、これまで5~600回の活動を実施しています。多い時で60名程、延べで1500名程のボランティアダイバーの参加を得ています。
壊滅的な打撃を受けたこの港も、今ではかさ上げも行われ、きれいに整備されていますが、当初は巨大な瓦礫の山並みで足の踏み場もなかったとのこと。
当団体は地元の漁協、漁師さんと連携しながら、船を出してもらって海中の清掃作業にあたります。主に掃海船のかごに引っかからず取りきれない、1~2m程の瓦礫を撤去しています。大きい物は掃海船と連携して引き上げることもあるとのこと。危ないところ、難しいところはプロのダイバーが撤去し、安全なところで参加者のボランティアダイバーが、瓦礫を集めたり、移動したりします。
多い時はトラック1杯ほどの瓦礫が集まります。今でも漂流してきたり、浮き上がってきたりする瓦礫やロープ、漁具などが、漁場、養殖場に引っかかったりすると、網を破ったり、養殖の稚貝を振り落したりするので、定期的に清掃する必要があります。
漁師さんたちも非常に助かっているとのこと。他にも種が全部流されてしまったホヤやホタテの天然ものを採取して養殖に充てたり、メカブの採取を手伝ったり、ホタテの貝に穴を開けて養殖イカダに取り付けたり、川の清掃をしてサケの溯上を観察したりしています。
また、海中の復旧状況を撮影して漁協に報告したり、仮設住宅や学校で試写会や講演会を行ったりしています。海に対する恐怖から漁業や地域から離れてしまう人、海から遠ざかってしまう子ども少なくない状況もあり、海の現状を伝えることで少しでも何かの役に立てればとのことです。
(三陸ボランティアダイバーのメンバーと漁師さんたち)↑
ジャパン・プラットフォームでは主に資器材、車両に関して助成金を通じて支援しています。資金助成がなければ活動も続けられなかったとのこと。
三陸ボランティアダイバーズでは、今後も活動を継続し、ボランティアダイバーを繋ぎ、三陸の海の様子を伝えながら、新たな展開をしていきたいとのことです。
担当者からのコメント:
全国のボランティアダイバーと漁業関係者など地元の方々がタッグを組んだ活動で、ダイビングの技能を生かした環境整備というだけでなく、他地域との交流人口増加、養殖事業へのサポートを通じた地域振興という意味でも大きな波及効果が生じていることを感じました。
ジャパン・プラットフォーム山中
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