ジャパン・プラットフォーム(JPF) 公式ブログ

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【インタビュー②】「NGO業界の情報開示に、公認会計士はもっと貢献できるはず」 ~太陽ASG有限責任監査法人 公認会計士 高野寛之さん~

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前回から引き続き、太陽ASG有限責任監査法人の公認会計士 高野寛之さんへのインタビュー後半編をお届けします。

 ――ジャパン・プラットフォームではどんな業務を行っていますか。また、その業務を通じて得たことはありますか?
高野さん「主に収支報告書の確認をしています。事業規模によりますが、ひとつの報告書の確認に半日程度かかることが多いです。ジャパン・プラットフォーム全体での、事業数が大変多いので、確認しなければならない収支報告書も非常に多く、私が最初JPFに来たときはだいぶ溜まっていたように記憶しています(笑)。

収支報告書の確認を行っていると、支援の内容や地域の実情を理解することができるので、大変興味深いですね。例えば、スーダンという国では、約8割の人が食事の前に手を洗った方がいいという実情を知らないという事実を、ジャパン・プラットフォームの事業として行われた意識調査で知ることがありました。日本で生活していると当然のことが、当然でない国や地域が世界にはまだまだあるという事実を、ジャパン・プラットフォームの業務や収支報告書を通じて、改めて実感しています」

――公認会計士というご職業だからこそできる、社会貢献はあるとお考えですか?
高野さん「公認会計士が、これから非営利の業界を活発にしていくために果たせる役割は大変大きいと考えています。各NGO・NPO団体は活動を継続するために、寄付集めが必須であり、その寄付の使い道について団体が発信する数字の信頼性を高めることを公認会計士が担えます。

同時に今後拡大していくであろう非営利の業界で経験を積むことは、公認会計士自身のキャリアにとっても重要であると考えています」

――最後に、JPFへのメッセージをお願いします!
高野さん「NGOやNPOはこれから必ず伸びていく分野です。将来はNGOやNPOが資金を調達できるような寄付市場ができればいいなと思います。寄付は、これからの日本を元気にしていくお金だと思います。

そして、非営利の業界を活発にするには、どんな支援に、どんな団体運営に、どれ程のお金が必要であるかのノウハウの蓄積があり、さらに多くのNGO・NPO団体に対し、収支報告書の作成を指導するだけの管理面のノウハウや、多岐にわたるエリア・支援タイプの事業面でのノウハウをお持ちの団体が、それをけん引していく必要があると思います。そういった業界全体のけん引役になれるのは、まさにJPFのような団体ではないでしょうか。期待しています(笑)

(スタッフのひとこと)
NGOにおいて公認会計士の果たす役割の重要性に改めて気づかされました。高野さんには引き続きお世話になりつつ、JPFの信頼性向上につなげたいと感じるひとときでした。

ジャパン・プラットフォーム 康井

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