©JEN 南スーダン
この度、4社のご支援を、ジャパン・プラットフォームがハブとなって3つのジャパン・プラットフォーム加盟団体につなぎ、活動のために役立てることができました。それぞれの企業が得意分野を活かしてご支援下さることにより、東日本大震災被災者支援活動のためにNGOが活用した車両を、使用終了後にアフリカの支援地でも再活用することができるようになったという、ユニークな事例です。
これは、東日本大震災後に支援活動用車両が不足する中で日産自動車株式会社に無償でアフリカ仕様の車両「パトロール」をご提供頂き、3つのジャパン・プラットフォーム加盟NGO(ADRA Japanが3台、JENが2台、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が1台の計6台)がその車両を東北で使わせていただいたことから始まりました。
その後冬を迎え、東北では冬用タイヤが不可欠となりましたが、この車両のタイヤは特殊なサイズなため日本で一般に手に入れることが難しい物でした。これに対し株式会社ブリヂストンが冬用タイヤの無償提供をご快諾下さり、さらに仙台市の日産プリンス宮城販売株式会社がタイヤを点検付きで交換して下さいました。このご協力のおかげで厳しい冬の間も継続的に車両を使用することができました。
他方でこの車両は震災支援のために特別走行許可を取得して使用しており、使用後は日本国内で走行できなくなるため、再活用の道を日本郵船株式会社が開いて下さいました。同社にはこれらの車両をアフリカまで無償で海上輸送して頂き、このおかげで3つのNGOが今も同じ車両を使ってアフリカのそれぞれの支援地(ADRA:南スーダン・中央エクアトリア州、ジンバブエ・ハラレ、JEN:南スーダン・アッパーナイル州、PWJ:ケニア・ダダーブ)で活動を行っているのです。
まさに、各社が自らのビジネス分野を活かしてジャパン・プラットフォームを通してNGOへの支援を行ってくださった事例ではないでしょうか。
あらためて、このような連携を行うことができ、東北そしてアフリカの支援現場で必要な車両をNGOが活動に役立てることができたのは、まさに各企業の方々のご理解とお力添えのおかげです。今後もJPFは、国内外の被災地支援を真摯に行う企業様のお気持ちを最大限に活かし、被災地の方々に役立つ支援に結び付けて参ります。
ジャパン・プラットフォーム 平野
©PWJ ケニア
©ADRA 南スーダン
→日産自動車株式会社:東日本大震災における支援活動(NGOジャパン・プラットフォームを通じた緊急援助)
→日産プリンス宮城販売株式会社
→株式会社ブリヂストン:東日本大震災からの復興に向けて
→日本郵船株式会社:日本郵船グループJPF物資協働輸送プロジェクト
→国際協力NGO(認定NPO法人)ジャパン・プラットフォームWebサイト
→国際協力NGO(認定NPO法人)ジャパン・プラットフォームへ寄付・支援をする
→東日本大震災被災者支援特設サイト(ジャパン・プラットフォーム)