今日は岩手県大槌で活動する「吉里吉里国」という地元のNPOを紹介します。吉里吉里国は震災直後から避難所で被災灌木を使った薪による風呂提供事業などを実施して来ました。現在は「復活の薪プロジェクト」を展開し、薪の生産と販売により雇用創出、コミュニティー形成をおこなっています。
前回のジャパン・プラットフォームによる資金助成で資機材が購入されました。そのことで労力の軽減が図られ、女性の雇用創出に繋がり、効率化により薪の生産量が飛躍的に増え、販路が拡大し、バイオエネルギーによる産業化の道が開けてきました。現在、産業に繋げるために必要な集落営林組合事業などにジャパン・プラットフォームから助成された資金が活用されています。火力発電などに介入していく上で、森林所有者を組織化し、各機関と調整していく為に組合運営が必要不可欠になっています。
元もと山と海の恵みにより、大槌では林業と漁業と農業に包括的に取り組むことによって人々は生計を立ててきました。震災後、未だに漁業などの復興がなかなかうまく行っていない状況を鑑みれば、長い間忘れ去られていた林業による地域再生が鍵となっているとも言えます。
吉里吉里の海は砂浜がとても美しく、「きりきり」という名も砂浜を歩いた時に鳴る音から名づけられ、非常に風光明媚なところです。
伝統や文化も豊かで、味わい深い場所です。あの美しく豊かな吉里吉里が復活するために、吉里吉里国の戦いは続いています。
ジャパン・プラットフォーム 山中
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