このたびジャパン・プラットフォーム(JPF)も制作メンバーとして関わっておりました『釜石あそび場MAP』が完成しましたのでご紹介します。
東日本大震災により甚大な被害を受けた被災市町村においては、仮設住宅等が学校の運動場や公園等に建設され、子どもが自由に身体を動かして遊ぶことのできる場所が不足しています。浸水した地域での土地の嵩上げや復興公営住宅の建設のため大型工事車両が周囲を走りまわり、子どもたちが安心して安全に遊べる場所を探すのはとても困難です。
岩手県釜石市でも、震災により子どもを取り巻く環境が大きく変化しました。2012年6月に釜石市で開催された「子ども支援情報交換会」で、子ども支援に関わる行政、保育関係者、地元NPO、外部支援団体、NGOなどが震災後の子どもの状況における情報や課題を共有したことをきっかけに「子どものあそび場不足」という課題に有志が集まり「釜石子どもあそび場MAP作成委員会」*1が立ち上がりました。
予算が0円という状況の中、釜石市子ども課職員、地元NPO、外部支援団体、NGO等のメンバーで、ほぼ毎月委員会を開催し、マップ作成の具体策を練り、現地調査や掲載する公園の選定、説明文作成などをメンバーが協働によって進め、イラスト作成やMAPデザイン、写真撮影、印刷、印刷用紙などは地域の方や企業の方々などからご協力と支援を得ました。*2
メンバーのスケジュール調整が難しく、なかなか最終デザイン、印刷まで辿りつきませんでしたが、この度、ようやく『釜石あそび場MAP』マップが完成しました。
東日本大震災からの復旧・復興活動では、行政、NPO、企業など様々な立場の人々や団体による支援や課題解決のための連携がうまれています。こうした多様な関わりと組織との連携・協力のもと、被災地の状況移行に伴うニーズの変化に迅速かつ包括的に応え、また地域課題解決の取り組んでいくことが地域の力となり、中長期的な復興に寄与するのではないかと考えています。
今回出来上がった『釜石あそび場MAP』は釜石市の子育て支援センターや商業施設などで配布されています。釜石市のHPからもダウンロードが可能です。ぜひご覧ください。
JPF東北事務所 プログラムコーディネーター 関口