こんにちは!ジャパン・プラットフォーム(JPF)地域事業部の山中です。
2019年度、地域事業部は、東日本大震災被災者プログラムの2016年~2019年の評価活動を実施。外部の専門家の方にヒアリングと評価を進めていただいております。
その中から特に、今回のブログでは、岩手県と宮城県の「共に生きる」ファンド(以下共生き)助成先団体の今の様子をお伝えします。
岩手の一関で活動する「ほまれの会」
避難所や応急仮設に入られた障がい者の中で、特に発達障がいの方々は、その障がいの特徴のために、出ていくことを余儀なくされ、行き場を失ってしまうことが多々ありました。「ほまれの会」は、そうした方々の居場所としてスタートしましたが、道の駅に近い立地をいかし、畑作業や採れた野菜を使ったお惣菜作り、フラワーアレンジメント等の生業支援とイングリッシュガーデンのある素敵な居場所を提供しています。今ではここの花で作ったフラワーアレンジメントや多肉植物の小鉢、デニムバッグなどが、道の駅で好評とのことです。
※バッグに使用するデニムは工場が被災された気仙沼の及川デニムさんから生地を無償で支援していただいています。
JPFスタッフも何度かお邪魔させていただいた素敵なイングリッシュガーデンで、障がい者の方々も落ち着いた日々を過ごされているようです。
宮城県の気仙沼で活動するFish Market38
特に被災の激しかった気仙沼の唐桑地域等の小規模漁業を中心に、地元の社団法人を通して支援しています。初めは加盟団体の日本国際民間協力会(NICCO)を通じて支援をしていましたが、今は地元団体がその活動を継続しています。当時はNICCOのスタッフとして働いていた女性も今ではFish Marketの代表として、魚を捌いたり、市場に活魚を出荷しに行ったりしています。活動を現地化する際には、JPFスタッフが地元の漁師さんとの話し合いに参加させていただくこともありました。なお、最近は魚介類の価格が上がってきているため、収益も良くなっているとのことです。今は新型コロナウィルスの影響で大変な状況も続いていますが漁師さんたちは元気に今日も頑張っています。
夜の魚市場はひっそりと静まり返っていますが、出港していった漁船を出迎えるために、灯りが煌々と照らされています。
※夜の出荷作業は大変な重労働です。
共生き助成先団体が、これからも、しっかり地に足をつけて持続的に活動を展開されていくことを願っています!
JPF地域事業部