国際協力NGOジャパン・プラットフォーム(JPF) 公式ブログ

国際協力NGOをサポートする認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)のブログ。NGO・経済界(経団連、企業など)・政府(外務省など)が連携し、国内外の緊急人道支援を実施。寄付金・募金受付中。

ソウルフードと復興 -復活した中華食堂熊谷の担担麺ー

私は大の激辛坦々麺好きなのであるが、東北を回っていると、とてもおいしい、真っ赤な激辛担担麺が私の後をついてくる。

例えば福島県郡山市の「正月屋」、「酒采刀削麺」、福島市の「二階堂」、宮城県仙台市宮城野区の「本竈」、岩手県遠野市の「広東厨房」。そして極めつけは陸前高田市の「中華食堂熊谷」。では、なぜ東北でこんな担担麺が発展したのかというと、私の推測では、ずばり東北は寒いからである。極寒の中で湯気に包まれながら食べる担担麺は格別なのである。

さて今回も前回に引き続き、地域のソウルフードとして震災後復活した「中華食堂熊谷」*1

の担担麺を紹介したい。ちなみに「中華食堂熊谷」の担担麺は黒ごまを用いた「黒担担麺」と、白ごまを用いた「白担担麺」の2種類があり赤くはない。つまりそんなに辛くはないのだ。

f:id:japanplatform:20141113112431j:plain

 昼時になると、店の駐車場には車が並び、店内は地元の方や工事関係者、支援関係者など、さまざまな客で活気づく。このお店の人気が伺える。
看板メニューはもちろん、「白」、「黒」2種類の担担麺だ。
白担担麺は、濃厚さと心地よい辛さを併せ持つ白ごまスープが、少し太めの麺にからみつき、絶妙なうまさを醸し出す。特にこれから寒さが本格化するこの地では、身も心も温めてくれる至福の一杯である。 

f:id:japanplatform:20141113112409j:plain

 一方、隠れた人気の黒担担麺は、見た目から想像するよりもあっさりしたスープが特徴的だ。口に入れた瞬間、黒ゴマの香りが広がり、程よい酸味と辛味がやみつきになる旨さだ。

f:id:japanplatform:20141113112513j:plain

地域に愛された食堂が復活するということは、地域のアイデンティティーを隆起し、復興への後押しをするという点で非常に意義深い。しかし、震災後、特に全壊した陸前高田市のような地域では、どこで何が復活したのか、新たに建ったのか、多くの住民は分からないことが多い。なぜなら津波の被害に遭った場所は危険なので、そのままでは人が住めない、建物も建てられないからである。だいたい元の場所でなく移転しているのである。

そこで新たに復活した食堂や、店などを地域の人に知らせることが重要になってくる。

ジャパン・プラットフォーム(JPF)では陸前高田市の地元団体、一般社団法人SAVE TAKATAが実施する陸前高田復幸マップ作成事業に助成している。

f:id:japanplatform:20141113112534j:plain

陸前高田市では、震災後、新規の店舗や宿泊施設、事業所など新たな建物が次々と開設され、市内の状況はめまぐるしく変化している。このような状況下、市外から来るボランティアや観光客のみならず、地元の方にとっても陸前高田の店舗情報などが把握しづらくなってしまった。また、事業者にとっては、観光客やボランティアなどをうまく呼び込めず、ビジネスチャンスを逃してしまう状況が発生していた。
そこで、一般社団法人SAVE TAKATAでは、陸前高田市の復興した商店及び事業所の場所、詳細を掲載された地図、復幸マップの作成を行った。

 

陸前高田復幸マップ

 陸前高田市の復興、発展に寄与したいとの思いで作り始められたこのマップは、2012年7月より現在まで78,000冊が発行され、市内仮設住宅全戸に配布され、郵便局や観光施設に配置されている。また、復幸マップWeb版もリリースされ、今後はiPhoneアプリ版もリリースされる予定となっている。

ジャパン・プラットフォーム 岩手担当 高久

ジャパン・プラットフォーム 福島担当 山中


東日本大震災支援被災者支援特設サイト|認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)

*1:中華食堂熊谷
住   所 :陸前高田市竹駒町字滝の里15-3
営 業 時 間 : 11:00~15:00
定 休 日  : 月曜日