能登半島の被災地では、発災後3カ月が経過しましたが、依然として炊き出しや食料支援が不可欠な状況が続いています。特に公的支援の届かない可能性のある方々への食料確保が課題です。そんな中、私たちは休眠預金活用事業で能登での食支援に取り組む2つの実行団体の支援活動を視察しました。
セカンドハーベスト・ジャパン(2hj)では、寄贈食品を中心に被災地に食材を提供し、炊き出しの支援や食料支援を行っています。特に仮設住宅や在宅避難者への直接支援を通じて、被災された方の経済的負担の軽減を目指し、北陸のフードバンク団体等と協力しながら持続可能な支援体制の構築に取り組みます。
また、全国フードバンク推進協議会/フードバンク岩手は、現地の行政などと連携しながら被災地における支援が困難な災害弱者を中心に食料支援を行っています。長期的な支援を見据え、現地スタッフ増員や地域資源を活かした支援体制の構築に注力しています。
今回、私たちは2hjの中能登の拠点や全国フードバンク推進協議会の穴水の拠点を訪れ、活動状況を確認しました。
2hjの倉庫には、全国の企業等から寄贈された食品が運び込まれていました。この食品を直接被災者に届けるだけでなく、現地で活動する支援団体にも提供し、連携して支援活動を行うことで、より多くの方に食料を届けようとしています。
一方、全国フードバンク推進協議会/フードバンク岩手では、穴水に拠点を設け、現地出身の新規スタッフと共に、物資支援に取り組んでいます。
被災地での支援活動はまだまだ必要ですが、これらの団体の取り組みにより、地域の復興に向けた一歩が踏み出されています。
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