第17回JPF「共に生きる」ファンドにおいて助成が決定した、地域の未来を担う若手人材育成塾「伊達ルネッサンス塾(以下、伊達ルネ塾)」が本年度から開講されました。先日行われた伊達ルネ塾に参加してきましたのでご紹介します。
伊達ルネ塾とは地域貢献に志のある若い人材の発掘と育成を目的としたプログラムで、一般社団法人「ふらっとーほく」*1が事務局となり、塾生ひとり1人が持っている地域資源を活用した起業プランや地域活性化プランをゲスト講師や塾生同士のグループワークなどを通じて具体的にしていく取組です。
塾生は20~30代の若者たち。職業はさまざまですが、地域貢献という強い想いを持って参加しています。自分は地域のために何がしたいか、6回の塾を通して明確にし、プラン実現するために必要なスキルと、プランの実行をサポートしてくれる仲間を作り上げていきます。
毎回地元で地域貢献を実践しているゲスト講師(先輩)によるセミナーが行われ、塾生は課題のマイプランを発表。塾長とゲスト講師、塾生から活発な意見交換が行われプランが磨かれていきます。講師や塾生の他、聴講生も参加しており塾生のマイプランに対して感想やアドバイスをすることができます。地域や分野を超えた多様なアドバイスがあり、マイプランで足りない点が明確になり、次のステップに向けた具体的な改善点が見えてきます。塾生のマイプランは「子どもの居場所をつくりたい」「地域の暮らしを守りたい」「自分の地域の未来を築く若者を発掘したい」など様々です。
塾長の尾野寛明氏*2は「3年間継続すれば、地域貢献できる人材の卵が30人になる。そうなったとき、地域は必ず変わるだろう。」と話します。
今後も伊達ルネから目が離せません。
写真:マイプランを説明する塾生
写真:講師塾生も交えたグループワーク
写真:講師による実践事例の紹介
ジャパン・プラットフォーム 宮城県地域担当:三浦
*1:「一般社団法人ふらっとーほく(http://flatohoku.jp/」」
震災直後多くのボランティアが必要だった時期に宿泊拠点と休息時間の提供を行い、敷居の低いボランティア機会を提供。その後、東北の復興にボランティア以外で関われるような長期的にまちを応援するファンを創出する事業を展開。防潮林の再生のための「わたりグリーンベルトプロジェクト(http://www.watari-grb.org/」」の事務局や、地域の人と魅力を再発見するプロジェクト「まちフェス~伊達ルネッサンス~(http://machifes.jp/about/)」などを行う。
*2:伊達ルネッサンス塾・塾長 尾野寛明(おの ひろあき)氏
有限会社エコカレッジ 代表取締役 http://www.eco-college.com/
NPO法人 てごねっと石見 副理事長
NPO法人 農家のこせがれネットワーク 理事
学生時代に起業を志し、2001年に東京都文京区でネット古書店を創業。
2006年、本をまるごと島根県邑智郡川本町に移転。書店跡地を利用し、ITを活用した商店街のまちおこしと障がい者雇用を目指す古本屋を経営。過疎を逆手にとって、倉庫代は東京の100分の1。15万冊以上の蔵書があるとのこと。
今でも東京と島根を1週間おきに行き来する「二地域居住」 の実践中で都市部の起業家を地方へ呼び込む仕組み作りや地域プロデューサー育成の仕組み作りに駆け回っている。今では中国地方各地で広域連携組織の立ち上げに携わるようになりまして、現在4カ所でプロジェクトが進んでいる。