ジャパン・プラットフォーム東北事務所の地域担当は、日々担当している県内中をモニタリングや、取材などで回っています。
その中で、おいしモノやお得なものはもちろん、想いのこもったさまざまな商品や場所に出会います。エピソードも交えていくつかまとめてご紹介します。
■お菓子「ぽるぼろん」と「28」のロゴが入ったかばん
「共に生きる」ファンドで助成している「NPOしんせい」では24時間テレビで支援された木造プレハブの素敵な作業所と販売所が完成していました。
ここでは双葉地方8町村から避難している障がい者に、居場所交流サロンや、生業ものづくりの機会を支援をしています。
口の中に入れるとすぐに溶けてしまうので、溶けるまでに3回願い事を言うと願いがかなえられるというお菓子「ぽるぼろん」や、双葉の思いを込めて封筒を利用して作っている「28」のロゴの入ったカバン等を作ってます。
■おのくん
JPFのネットワーク組織との関わりについてレビューを行っており、JPFスタッフは聞き取りのため岩手、宮城、福島の3県にまたがって活動しています。
最近話題のおのくんがいる、東松島の応急仮設集会所にも立ち寄ったことがあります。
宮城県東松島市にお邪魔した際、小野にある応急仮設住宅の集会所で、そこのみなさんが作っている「おのくん」に会いました。おのくんは宮城県東松島の復興を願って生まれた靴下を使って作ったキャラクターです。手作りなので一つ一つ違うおのくんは、クリーミーな色合いと柔らかくも弾力がある手触りが心地よく、2人(2匹?)の里親になりました。
寒空の中、応急仮設住宅でおのくんを売っている女性の方々が親切で気さくに話しかけてくれ、どうやらJPFスタッフの選んだおのくんが、販売していた女性スタッフのお気に入りでいつも見つめて話しかけていたことがわかりました。「他のものにします」と遠慮したのですが、「是非連れて行ってあげてください」とおっしゃってくださったので、大切に連れて帰ってきました。
■くるみソフトクリームと胡桃の鞄
最後は以前JPFで助成していた SAVE IWATEの復興産品が並ぶ、大正時代のテーマパーク‘もりおか町家物語館「時空(とき)の商店街」’をご紹介します。
もともと被災者支援のために買い取り始めたくるみは、今では健康に良いと評判で市場も広がり、あちこちで引く手あまただとか。“くるみソフトクリーム”等のクルミ関係食品もとてもおいしくて大盛況です。
また、くるみの木の皮で編んだカバンも大人気。価格は2~3万円前後で、素人には鞄としては高めのように感じるかもしれませんが、その市場価値を知っている人にとっては激安の値段とのこと(普通は10万くらいする価値のある鞄だそうです)。安定して月に2,3個は売れるとか。丈夫で長持ち、使えば使うほど味が出て来るそうです。
ああ、あの‘くるみソフトクリーム’のなめらかな舌触りとコクのある味が忘れられません!ぜひお近くに行かれる際はあじわってみてください。
ジャパン・プラットフォーム福島地域担当 山中
東日本大震災支援被災者支援特設サイト|認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)
国際協力NGOジャパン・プラットフォーム -日本・海外で緊急人道支援・援助を行う非営利活動団体(認定NPO法人)に寄付・募金を。