ジャパン・プラットフォーム(JPF) 公式ブログ

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岩手県陸前高田市への出張の合間に(東日本大震災被災者支援)

こんにちは!ジャパン・プラットフォーム(JPF)事務局(地域事業部&広報部)です。 

今回は1月下旬に「共に生きる」ファンド(以下共生き)事業実施団体へのヒアリングのために出張した陸前高田の様子を簡単にご紹介させていただきます。

北上駅で集合したJPFスタッフは、車で陸前高田に向かいました。約2時間の行程です。陸前高田市に入り、清流気仙川と並行して走る高田街道を南下すると途中「川の駅よこた」が見えてきます。しばし休憩ということで屋内を覗いてみると、震災前の高田松原周辺の写真も飾られていました。

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陸前高田市街地に入り、共生き事業実施団体「陸前高田まちづくり協働センター」との約束の時間までの約40分程でしたが、高田松原復興祈念公園にも立ち寄らせていただきました。

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東日本大震災津波伝承館を見学する前に、防潮堤に向かいました。防潮堤の上にある献花台から海の方を望むとかつての美しい松原の再生を目指して、数多くの若木が植林されている様子がわかります。また、海に向かって右の方向には、背景と重なって少し見辛いのですが、震災遺構の1つである「奇跡の一本松」も立っています。

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防潮堤から伝承館に向かうところ、JPF地域事業部スタッフがすれ違う方と顔を見合わせ、お互いに「あれっ」と声が。かつての支援活動の仲間と偶然に再会しました。以前はJPF加盟NGO所属として陸前高田に入られていましたが、現在は、地元の特定非営利活動法人パクトに移り、子ども支援を担当されているそうです。

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伝承館の中では、日本を襲った津波の歴史、東日本大震災における津波の状況、被災者の証言などを知ることができます。また、館内には、津波で押し流された消防車が痛々しい姿のままで展示されています。

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陸前高田の市街地では、嵩上げされた区画にショッピングセンターなどが開業し、建設途中の野球場なども見られました。まだまだ空いている区画も多いなという印象は否めませんが、復興祈念公園内の伝承館のような津波被害を後世に伝えていく施設も存在します。 

ヒアリングさせていただいた陸前高田まちづくり協働センターは、陸前高田の中間支援団体として、ネットワーク形成や、住民主体の復興に向けたコミュニティ形成支援、更に、高齢者の社会参画支援などの事業を展開されています。陸前高田の象徴の1つでもある松原の再生とともに、地域の復興へと歩みを進められることを願っています。

 

▼東日本大震災津波伝承館

https://iwate-tsunami-memorial.jp/

▼陸前高田まちづくり協働センター

https://rtmachikyodo.jimdo.com/

▼特定非営利活動法人パクト

http://pact-rt311.org/

 

JPF事務局