ブログでは少々ご無沙汰しておりました。
JPF宮城地域担当の三浦です。
台風18号による被害、阿蘇山の噴火、チリ大地震と津波など心休まらない日々が続いています。被害があった方の心の平安と、これ以上の被害が広がらないよう切に祈っております。
4年6か月を過ぎた被災地では、これからの地域を担う若者の存在が重要になります。
JPFでは地域の担い手を育てるプログラムを応援しております。
2014年7月にも紹介した宮城県南地域の伊達ルネッサンス塾(以下、伊達ルネ塾)と気仙沼でユニークな若者を育成しているぬま大学の合同ゼミが行われましたのでご紹介いたします。
震災後の街づくりやコミュニティを考えるとき、街づくり協議会や自治会の担い手不足は深刻です。
自治会長の担い手が現れず自治会が成立しない地域や、応急仮設住宅の自治会長が自宅を再建され出て行ってしまったところでは自治会が解散する地域も出てきています。
そのような背景として若者の担い手が出てこないという話を良く聞きます。
一方、地域担当として被災地を回っていると地域をなんとかしたい、故郷を良くしたい、大好きな故郷を取り戻したいという熱く強い気持ちを持った若者にたくさん出会います。
熱い想いを持っていても仕事や育児で地域のことまで関わる余裕がない、地域との関わり方がわからないなどの理由が、若者と地域の距離を隔てているのだと思います。
結果担い手が表れていないのだと思います。
そんな状況を解決しようと、地域との関わり方を勉強しようという人材育成塾が伊達ルネ塾とぬま大学になります。
介護職、行政職、NPO、農業、企業など様々な塾生が集まり、一人一人が思い描く地域への想い「マイプラン」を年6回の講座の中で磨いていきます。
職場の中での新規事業や、起業、開業、地域イベントなど、塾生のアイデアは多種多様です、と書きますと、講座としての収拾が付かないのではないかと思われるかもしれません。
しかし、実際の講座を見ていただくとわかるのですが、講師と塾生の集中力と熱量は相当なものがあり、部屋の温度がぐっと上がり、あっという間に時間が過ぎてゆきます。
地域への想いという共通の目標を軸に、分野の違う塾生の視点や感性が相互に刺激となっていきます。
そして、塾生がそれぞれのマイプランを応援するフォロアーともなっていきます。
伊達ルネ塾とぬま大学それぞれの塾生間の繋がりは、回を増すごとに強まります。
そんな、熱い人材育成塾の伊達ルネ塾とぬま大学が、合同でゼミを行いました。
伊達ルネ塾と、ぬま大学の塾生をミックスし、マイプランを発表し合います。
同じように地域への想いを持っている若者がいることを知り、またそのマイプランを聞くことで切磋琢磨できる。地域を越えた関係性が相乗効果を生み出します。
この事業から、数年後の気仙沼を、宮城県南を背負う事業が生まれ、宮城の復興をけん引してくれると思っています。
伊達ルネ塾と、ぬま大学、目が離せません。
ジャパン・プラットフォーム宮城県地域担当 三浦
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