現在、「共に生きるファンド」※では、福島の避難指示解除に伴い、助成先団体によるワークショップなどが多く実施されています。一つは、「元気になろう福島」が実施している<大熊町住民ダイアログ企画>で、避難中の大熊町民がカフェ形式で集まり、大熊のまち全体のジオラマを見ながら語り合う<大熊町未来会議>、もう一つは「葛力創造舎」による<情報誌づくりを通した原発災害地域への帰還住民による地域づくり活動創出事業>、他に「まちづくりNPO新町なみえ」による<浪江まちづくり未来創造ワークショッププロジェクト>。そして「富岡3・11を語る会」による<帰還する町「富岡」への思いを町民が語り、聞き、考える事業>。
「まちづくりNPO新町なみえ」の事業ではファシリテーショングラフィックという手法を取り入れ、参加者が分かりやすく整理して見える化しながら行われました。非常に盛況で、参加者からは「もやもやしたものが晴れた」、「他の町民の思いも知れたのでほっとした」「1人でないことがわかり安心した」などの声がきかれました。
「富岡3・11を語る会」のワークショップでは、ふたば未来学園と福島県立相馬農業高等学校 飯舘校サテライトの演劇部の生徒が避難指示解除に関する創作劇を演じましたが、非常に感動的で奥深い演劇で、涙と共に深い内省を禁じえない心境にさせてくれました。そして尚且つ清清しい、爽やかな気持ちにもさせてくれました。大入りで1階席は埋まり、2階席を使用するほどでしたが、機会があれば、もっとたくさんの人に見てもらいたいと思いました。
福島県立相馬農業高等学校 飯舘校サテライトの演劇部は東北大会を勝ち抜き、今度仙台で行われる全国大会に出場するそうです。またふたば未来学園の演劇部は2月4日と5日に東京での公演が決まったそうです。機会があれば一度足を運んでみませんか?
福島担当
※共に生きるファンド
東日本大震災による被災者の支援活動に共に取り組む団体(非営利法人)へ助成するJPFのファンド。